レモンをお金に換える法~経済学入門
続・レモンをお金に換える法~インフレ・不況・景気回復の巻

 レモンを仕入れてレモネードを作って、売る。
 レモネード売りはアメリカの子どもたちが一度は経験する、夏休みの小遣い稼ぎだと聞いたことがあります。
 それを題材に、「きみ」(女の子)がお父さんから小遣いを借りて、仕入れ・製造・販売-の事業プロセスをへて収益を挙げ、会社を清算してバカンスに出かけるまでを追いかけた「絵本」です。
 小学3年生でも読める絵本なのですが、労働争議あり、価格破壊ありと良くできたお話です(実際にどこまで理解できるかは分かりませんが)。
 しかも、続編ではレモン不作を発端とするインフレがこの街をおそいます。
 レモンの原価上昇がレモネードの価格引き上げを呼び、やがて町中の子どもたちのアルバイトの価格にまで跳ね返ります。
 やがてそれはお小遣いがあっても高くて買えないという状態にまでなり、 大人たち(政府)の介入が始まり、経済政策が発動されます。
 この本ではその効果があってインフレが収束していくまでを書いてあります。
 レモンをお金に換える法~経済学入門
 レモンをお金に換える法~インフレ・不況・景気回復の巻
 いずれも、文=ルイズ・アームストロング、絵=ビル・ハッツ、訳=佐和 隆光、出版=河出書房新社。価格はいずれも1430円

13歳のハローワーク

 この本はすでにさまざまなところで取り上げられていますので、詳細は不要かと思います。
 どんなことが好きなのか、関心があるのかというところから職業を探してみようという本です。
 個人的に好きなのは「はじめに」の部分です。
 別のページで書きましたが、小学生の読み聞かせに行っているので、6年生の子どもたちに読んでみました。
 11歳から12歳である彼ら、彼女らにも感じるところがあったように見えました(感想は求めないことにしているので聞いていませんが)。
 自分のことを振り返ると、13歳の頃にこれほどの選択肢が世の中にあるのだということを知っていれば、中学、高校の時から勉強の仕方も変わったと思います。
 13歳のハローワーク
 そして好きな科目別に整理された新版も出ています
 新・13歳のハローワーク
 いずれも、村上龍著、はまのゆか絵 幻冬舎発行。13歳のハローワークは3,980円、新版は2,860円

私が選んだ職業

 61の職業について、その仕事をしている「おもしろい人」、つまり「おもしろそうに仕事をしている人」を取材し、まとめたものです。
 確かに、どの人も単にその仕事をしているというのではなくて、思い入れがあったり、そこに至るまでの道筋が一つではなかったりで、読み物としても面白いです。
 小学3年以上なら、読み聞かせても大丈夫。
 ルビが打ってあるので自分で読むこともできそうです。
 私が選んだ職業
 「私が選んだ職業」編集委員会(代表・井上荒野) 編 福音館書店(どうやら現在は古書のみ) 


これからも見つけ次第、追加していきます。
働くことは生きることと大きな関わりがあります。
生きるということについての本も取り上げていきたいと思います。